主な産地
ワシントン州はアメリカ合衆国北西の端に位置するプレミアムワインの生産地です。比較的若いワイン産業ではありますが、米国第2のワイン生産地で、世界でもトップクラスのワイン栽培地に格付けされています。ワシントン州のワインは国内全50州、世界40カ国以上で販売されています。
31,000エーカーの栽培地を持つワシントン州は、プレミアムワイン用葡萄の栽培において、理想的な地形と気候を兼ねそろえています。主に独自の苗木を栽培し、 健康的な葡萄の木からは安定した品質の葡萄を収穫することができ、年々素晴らしいヴィンテージになってきています。ワシントン州で栽培される主なワイン用葡萄は、シャルドネ、リースリング、メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、シラーですが、その他にも素晴らしい白ワイン、赤ワインを生産しています。
イタリアからオーストラリアまで、世界中のワインメーカーがワシントン州にワイナリーを認定し、この栽培地の独自の特色を生かして、ワインを生産しています。こうした手造りワインは、安定して高品質であると、地域、国内のみならず、国際的に評論家から広く高い評価を受けており、その多くは、大手のワインメディアから90点以上を獲得しています。総体的に、ワシントン州は他の優れたワイン栽培地よりも高い割合で高得点を獲得しています。
ワシントン州第4位の果実作物として、ワイン産業はワシントン州の農業の長期継続に重要な役割を担っており、持続的農業で、水資源の保護に尽力を注いでいます。ワシントン州にはオーガニック、ビオディナミの認定を受けているワイナリーもあります。
ワシントン州のワイン産業は、州経済に30億ドル以上もの効果を生み出し、14,000人が直接または間接的に雇用されています。ワイン用葡萄は、州および連邦政府の税収において、農作物の中で税率が最も高いこともあり、ワシントンワインの観光客は年間およそ200万人にのぼり、地域経済にプラス成長を与えています。
ワイン造りとってパーフェクトなワシントン州の気候は、成育に理想的な環境で、ワインの品質、事業改革、生活スタイル、社会的責任と共生関係にあります。これら全てが重要な要素であり、ワールドクラスのワイン産業を生み出しているのです。
ヤキマ・ヴァレ-1983年認定
- ワシントン州初の認定ワイン産地で、ワイナリーの数は40カ所以上。
- 葡萄栽培面積は11,000エーカー(4,452ヘクタール)で、ワシントン州の葡萄栽培面積全体の3分の1以上を占めます。 主な栽培葡萄品種はシャルドネを筆頭に、メルロー、カベルネソーヴィニョンなど。
- リースリング、シラーもかなりの栽培面積を占めており、特にシラーは増加しています。
- 土壌は主にシルトローム。
- 生育期は 190 日。年間平均降水量は約 8 インチ( 20 cm )。
ワラワラ・ヴァレ- 1984年認定
- ワイナリーの数は 65 カ所以上で、葡萄栽培面積は 1,200 エーカー( 486 ヘクタール)。
- 主な品種は、カベルネ・ソーヴィニヨンを筆頭に、メルロー、シャルドネ、シラー。その他、ゲヴュルツトラミネール、カベルネ・フラン、サンジョヴェーゼも栽培しています。
- 本質的に層に固まらない黄土の土壌、無成層の石灰質シルト。
- 生育期は 190 ~ 220 日。年間平均降水量は約 12.5 インチ( 32 cm )。
コロンビア・ヴァレ- 1984年認定
- ワシントン州最大の葡萄栽培地域で、 1,100 万エーカー( 445 万 1,700 ヘクタール)と、ワシントン州の総面積の 3 分の 1 を占めます。
- ワイン用葡萄の栽培面積は 6,693 エーカー( 2,709 ヘクタール)以上。ワイナリーの数は約 100 カ所以上。
- 広大なコロンビア・ヴァレーでは、 中気候や 微気候が多様に見られます。
- 主に葡萄園は南向きの斜面を利用しており、夏期の日照、冬期の気流を生かして栽培しています。
- 主な品種は、メルローを筆頭に、カベルネ・ソーヴィニヨン、シャルドネ。
- リースリング、シラーも多く栽培されています。
- 生育期は 180 日から 200 日で、年間平均降水量は 6 ~ 8 インチ( 15 ~ 20 cm )。
- コロンビア・ヴァレーの周辺にはレッド・マウンテンとヤキマ・ヴァレー、ワラワラ・ヴァレー、 ウォルーク・スロープ、 ホース・ヘブン・ヒルズ も点在しています。
ピュージェット湾地域 1995年認定
- ワイン用葡萄の栽培面積は 80 エーカー( 32 ヘクタール)以上。
- ワイナリー数は約 45 カ所。
- 冬期は長霜の心配がなく、夏期は長く穏やかで湿度が低い、温暖な気候で栽培に適しています。
- 中心地のブドウ成育期の気候は、ヨーロッパの伝統的な産地より湿度が低く日照時間が長いです。
- やや透過性のある下層土により、根深く伸びた葡萄の木は、夏の終わりの水不足に耐えることができます。
- 年間平均降水量は 15 インチ( 38cm )~ 30 インチ。主に雨は冬の休眠期に降り、成育期は 180 日以上。
- 主な品種は、マデレーヌ・アンジョヴィヌ、ジーガレーベ、ミュラー・トゥルガウ。
- その他、ピノ・グリやピノ・ノワールもこの産地の成長株。
レッド・マウンテン 2001年認定
- ヤキマ・ヴァレーの東端に位置し、ワイナリー数は 10 カ所以上。
- ベントン・シティーとリッチランドの間に 4,040 エーカー( 1,635 ヘクタール)。
- 現在のブドウの栽培面積は 1000 エーカー( 404 ヘクタール)。
- 赤ワインが有名で、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、カベルネ・フラン、シラー、サンジョヴェーゼなどを幅広く栽培しています。
- 空気が澄んでいて、水はけが良く、土壌が軽いため、葡萄の木は根を深く張りやすく、養分を良く吸収します。
- 灌漑を行って葡萄の成長を管理し、冬の休眠期の前に成育を抑えることができます。
- 年間平均降水量は 6 ~ 8 インチ( 15 ~ 20cm )で、平均成育期は 180 日。
コロンビア 川渓谷 2004年認定
- ワシントン州とオレゴン州にまたがり、ワイナリー数は 20 カ所以上。
- ワシントン州南西部に位置し、総面積は 4,432 エーカー( 1,794 ヘクタール)で、葡萄の栽培面積は約 300 エーカー。
- 主な葡萄の品種は、シャルドネ、ゲヴュルツトラミネール、リースリング、ピノ・グリ。
- コロンビア川の湿った海洋大気と、ワシントン州東部からの乾いた空気が合流し、常に大気が循環している。日中は暖かく、夜は涼しく、芳醇で熟した風味、程よい酸味の葡萄が完成します。
ホース・ヘブン・ヒルズ 2005年認定
- 北部はヤキマ・ヴァレー、南部はコロンビア川に隣接。
- ワシントン州南東に位置し、総面積は 57 万エーカー( 23 万 679 ヘクタール)で、葡萄 の栽培面積 は約 6,040 エーカー( 2,444 ヘクタール)。
- 主な葡萄品種は、 シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、リースリング、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、シラー。
- 程よい寒暖の温度差によって、コロンビア川に近接するこの独特の地形が栽培に適しており、葡萄園の地形を生かして南向きの急斜面、水はけの良いシルト質のローム土壌を利用しています。
- 標高は、北部地域で 1,800 フィートから南部で 200 フィート。
- この地域で開拓された代表的な葡萄園には、カヌー・リッジ、アルダー・リッジ、ゼファー・リッジなどがあります。
- 1972 年より生産者による葡萄の収穫が行われています。
- 葡萄園は 20 カ所以上、商業ワイナリーは 4 カ所以上あります。
ウォルーク・スロープ 2006年認定
- 西部、南部はコロンビア川に隣接し、北部はサドル山脈に囲まれ、東部はハンフォードリーチ国定公園に隣接。
- コロンビア・ヴァレーの栽培地内に位置し、葡萄園は20カ所以上、ワイン生産所は3カ所以上あります。
- 総面積は81,000エーカー(32,780ヘクタール)。葡萄園の栽培面積は約5,200エーカー(2,100ヘクタール)で、州のワイン用葡萄栽培総面積のほぼ20%を占めます。
- 主な葡萄品種は、メルロー、シラー、カベルネ・ソーヴィニヨン、リースリング、シャルドネ、シュナン・ブラン。
- 州の中でも湿気がなく温暖な気候で、灌漑を行って葡萄の成長と熟成を管理することができます。
ラトルスネーク・ヒルズ 2006年認定
- ヤキマの南東約 4 マイルに位置し、総面積は 68,500 エーカー( 27,721 ヘクタール)で、葡萄栽培面積 は約 1,500 エーカー( 607 ヘクタール)。
- 17 カ所のワイナリーと 29 カ所の葡萄園があり、カベルネ・ソーヴィニヨン、マルベック、メルロー、シラー、 シャルドネ 、リースリングなどワシントン州の多くのワインを生産しています。
- ヤキマ川の北部と Moxee Valley の南部にかけて東西に広がる丘陵を囲むように、コロンビア・ヴァレーと ヤキマ・ヴァレー の栽培地内に位置します。
- 標高は 850 フィートから 3,085 フィートまであり、葡萄栽培地はヤキマ ・ヴァレー周辺よりさらに高い位置にあります。
- この栽培地での初の商業葡萄園は 1968 年にさかのぼります。
- 一般的に葡萄園は、丘陵や段丘、春の終わりや秋の初めに発生する霜や冬の寒さを避けるため、気流良い場所に位置します。
その他の原産地名と微気候について
新しい葡萄園が設立され、そこで造られる葡萄やワインが評価されるにつれて、ワイン製造業者はどの微気候が繊細な特定の葡萄品種に最もふさわしいかを発見しています。ワシントン州の葡萄園には、非常に素晴らしい果実と優れたワインの生産で有名な場所があります。
シェラン湖
この地域はワシントン州の北中央に位置し、現在では15カ所のワイナリーの本拠地になっています。ここでは、驚くほど高い積算温度が記録されていて、その結果、多くの葡萄品種には申し分ない成育期となるのです。 栽培者は、この地域にシラーやメルロー、マルベック、リースリング、ピノ・グリス、ゲヴュルツトラミネール、シャルドネ、ピノ・ノワールを植えてきました。 シェラン湖は、申請中であるシェラン・ヴァレー・アメリカ葡萄栽培地域の地理的境界線に定められています。 また、湖は栽培地域に穏やかな気候をもたらしています。アメリカ葡萄栽培地域許可の申請は今も行なっています。
コールド・クリーク
この地域は、コロンビア・ヴァレーで最も長い成育期の地域の一つで、コロンビア川の南向きの斜面を有効に利用しています。少ない降水量と痩せたシルトロームの土壌がとても濃厚な果実を造り出すのです。コールド・クリークはコロンビア川の南側に沿っている高原にあり、とりわけ独特なシャルドネやカベルネ・ソーヴィニヨンは注目されています。
コロンビア盆地/スネイク川
コロンビア川の支流であるヤキマ川とスネイク川が合流する地点です。 スネイク川の両岸に接している広々とした丘を含めた三都市にまたがるこの地域は、適した気候と十分な灌漑の恩恵を受けています。 いくつかの主な葡萄園は、メルローやソーヴィニヨン・ブラン、セミヨン、そして他の品種でも、非常に優れているという評価を得ています。
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